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「……暑い……」
教室にいる大半の者が感じている事であろう。
気温は31度。しかも外は雨の為に湿度も異常に高い。
北国である青森では滅多に体験できない暑さだ。
「……暑い……」
机にうつ伏せになりながらそう呟く三空晃(みそらこう)も例外ではない。
顔からは汗がだらだらと流れ出る始末。見ている者を余計暑くさせる。
彼、晃は他のクラスメイトよりも発汗量が異様に多い。
友人の仁科曰く、
『滝のように汗が流れている』
そうだ。
晃の周りの者達も下敷きを団扇代わりにして、必死にこの猛暑から逃れようとしているが、それも恐らくは徒労に終わるだろう。
しかし、例外が一人いる。
自分の席の斜め右前に位置する座席に座り、黙々と黒板を写している生徒。