カーテンとダンス

メニュー| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |

3

3

「……暑い……」

教室にいる大半の者が感じている事であろう。

気温は31度。しかも外は雨の為に湿度も異常に高い。

北国である青森では滅多に体験できない暑さだ。

「……暑い……」

机にうつ伏せになりながらそう呟く三空晃(みそらこう)も例外ではない。

顔からは汗がだらだらと流れ出る始末。見ている者を余計暑くさせる。

彼、晃は他のクラスメイトよりも発汗量が異様に多い。

友人の仁科曰く、

『滝のように汗が流れている』

そうだ。

晃の周りの者達も下敷きを団扇代わりにして、必死にこの猛暑から逃れようとしているが、それも恐らくは徒労に終わるだろう。

しかし、例外が一人いる。

自分の席の斜め右前に位置する座席に座り、黙々と黒板を写している生徒。